そこはやっぱり、哲学でしょ!
2019. 8. 30
地球温暖化、動機なき大量殺戮、世界最終戦争……
考える糸口が見出せなくなったとき、そこが哲学の出番です。
哲学はいま、この時代の表現たり得ているでしょうか。先端科学が導く奇っ怪な世界像、メディアの変貌、リアリティを増す終末の予感、近代、ポストモダン、そして……、その区分すら定かでない時代感覚、この混沌の中に一筋の道を開きたい。西欧近代を光源としない東方的なるもの、中世的なるものの像に突破のための手がかりを求め、生の理解に新しい局面を開こうとする諸科学の知見に学びつつ。
「語りえぬものについては沈黙しなければならない」
この断章が生み出すくっきりと透明な知的構築物、これに挑戦します。ここで排除されてきたのは、死の領域であり、起源と終末の問題であり、言葉では捕捉できない次元の消息です。つまり、芥川龍之介の言う「紫の火花」、命にかえても手に入れたい答えばかりなのです。
さまざまなパラドックス、AIの思考とヒトの思考、「わたし」の臨界など、これまで取り残してきた、あるいは遠ざけてきた問題を、あらためてまな板に乗せましょう。希望がないのなら、〈捏造(ねつぞう)〉してでも生み出すために。
知られざる意味の磁場を開く、ポジティヴな思考の可能性、
これを共働で探求する場所をつくりたい。みなさまの参加を求めます。
所長:末木文美士
副所長:山内志朗, 中島隆博
事務局:ぷねうま舎 中川和夫
後援:カクイチ研究所 田中一明